
いけばな天流華陽会 華道家 紫陽・千湟 です。
今回の作品は十全の守護 くもよみのみこと をイメージし、「水の循環」をテーマに生けさせていただきました。
太陽熱によって、地表から水分が蒸発し雲になり、その雲がやがて雨となって降り注ぎ生き物を潤します。また途中蒸発する時、水に溶け込んだいろいろな物質が取り除かれ水は浄化されるので、その水の清らかさも表現しています。
私達の周りは、循環する事で様々なものが誕生しています。水の循環という自然の恵みに、大地に、そして小さな命が作り出すこれからの未来に、感謝の気持ちを込めてこの作品を生けさせていただきました。




- 十全の守護:親神様の広大無辺なご守護を、十の守護の理をもって体系的に説き分け、それぞれに神名を配し、分かりやすく、覚えやすいようにお教えくださっています。「十柱の神名」と呼ばれることもありますが、決して十柱の神々がおられるという意味ではありません。これらの神名は、人間世界をお創はじめになるに際して、親神様のお心に溶け込んで、一手一つに働かれた道具衆の働きの理に授けられたものです。したがって、それぞれにぢばを囲んでの「かぐらづとめ」の十人のつとめ人衆が対応しています。かぐらづとめにおいて向かい合う人衆に相当する守護の理は互いに対になっていて、相補的な関係にあります。人間身の内の……、世界では……との記述は、まさに人体と世界を貫く理法の体系的な表現です。
- くもよみのみこと:人間身の内の飲み食い出入り、世界では水気(すいき)上げ下げの守護の理。




設立100周年記念・第75回奈良県華道展覧会「つなぎ・つなぐ新たに」
日時:2025年
・10月18日(土)10:00~16:00
・10月19日(日)10:00~16:00
会場: 真言律宗総本山 西大寺 (奈良市西大寺芝町1-1-5) ※近鉄大和西大寺駅下車 徒歩約5分
https://maps.app.goo.gl/eAGivMntPKSqswiy5
入場料: 無料
主催: 奈良県華道会 ※1925年(大正14年)結成、現在に至る
1925年(大正14年)から今年で100周年となる「奈良県華道会」が主催する「設立100周年記念・第75回奈良県華道展覧会「つなぎ・つなぐ新たに」」にて、いけばな天流華陽会より心を込めて作品を生けさせていただきました。多くの華道家の方々の素敵な作品が多数展示されております。ぜひお気軽に足をお運びください。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
公式Instagram
いけばな天流華陽会とは
いけばな天流華陽会は、「お花を通じて心の癒しとともに、明るく陽気な日々を人と人の輪を大切に繋ぐ」ことを願い、約50年間の様々な華道修養を経て大和の地「奈良県」で創流しました。
私たちは、この願いを心につなぎ、日本のみならず世界の持続可能な豊かな社会の実現に貢献したいと願っております。現在も、多くの門弟と共に、様々な場面で伝統ある日本の華道家としてふるき良き華道のすばらしさを純粋につたえながら、いけばな天流華陽会の想いをお花に表現していますが、今後はより研鑽を深め、表現の幅を時代と共に適応していき、ひとつひとつの伝え方を工夫し、価値観を共有しながら、みんなの願いをかなえていく活動をしていきます。

流派名:いけばな天流華陽会(奈良県華道会員)
代表者:西田一陽(家元)
所在地:奈良県橿原市内膳町5-5-16
教室:アリアンス橿原いけばな教室(席数10席)・出張教室(県内各地)
※祝賀会・講演会・イベント等の生け込みのご依頼については、お問い合わせフォームからご連絡下さい。

当流派の歴史
2020年(令和2年):初代家元一陽(華舟)が成龍斎一如を開祖とする華道流派「容真御流」を離れ「いけばな天流華陽会」を創流。初代家元が家元会を発足。家元会により華道伝書の編成を開始。
当流派の特徴
いけばな様式は、自由花、お生花があり、家庭生活の中に適する様式だけではなく、式典をはじめ、舞台装飾やテーマ生けにおいても適した様式。お花を通じて心の癒しとともに、明るく陽気な日々を人と人の輪を大切に繋ぐ平和主義思想の元、古き良き華道の普及につとめる。家元を中心に家元会により組織され、師範師会が教務や催し物等を企画し、華陽会がそれらを運営しています。
